AGAとは
AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略で、「男性型脱毛症」を意味します。遺伝や男性ホルモンの影響によって、頭頂部やおでこの生え際から毛量が少なくなる疾患です。AGAの基本的なメカニズムは、新しい髪が生えるスピードよりも、髪が抜けるスピードが早くなることにあります。中年男性だけに見られるものではなく、20代後半から発症する方もいらっしゃいます。軽症・重症含めると、現在日本でAGAに関係している方は1千万人以上いると言われています。
AGAの進行と原因
薄毛が進行してしまう大きな要因として、男性ホルモンのひとつであるジヒドロテストステロン(DHT)が大きく関係しています。ジヒドロテストステロン(DHT)が多く産生されると、ヘアサイクルに乱れが生じてしまうのです。つまり、髪が太く育つ前に抜けてしまい、結果として、細く短い髪の毛ばかりになってしまいます。
DHTによる脱毛は徐々に進行していくのが特徴です。毛根が死んでしまうと髪の毛を蘇らせることはできません。髪の毛のボリューム不足が気になってきたら、すぐに当クリニックまでご相談ください。
AGAの治療
AGAの原因は、ホルモンによって、髪の毛の生えるサイクルが乱れることです。そのため、育毛剤の使用や頭皮洗浄だけでは改善が難しい傾向にあります。AGAを根本から予防・改善するためには、ジヒドロテストステロン(DHT)の働きを抑えなければなりません。その手段が内服薬(フィナステリドやデュタステリド)や外用薬(ミノキシジル)による治療です。薬による治療をおこないつつ、頭皮環境も整えていくのが基本的な方針となります。
AGA治療を行えば、3ヶ月から6ヶ月で高い発毛効果が期待できます。AGA治療は早い段階で行えば行うほど、より高い効果を実感可能です。症状に合わせたオーダーメイドの治療法をご提案しますので、少しでも髪に気になることがあれば遠慮すること無くご相談ください。
施術概要
施術方法 | 内服薬および外用薬を使用します。 |
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注意点 | AGA治療は公的医療保険が適用されない自由診療です。 |
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正しいヘアケアと規則正しい生活
お薬による治療ももちろんですが、髪の健康と成長のためには正しいヘアケアと規則正しい生活が欠かせません。
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ヘアケア
シャンプー、リンス、コンディショナーなどが本当に頭皮に合っているかどうかは一人ひとり異なります。そのため、少しでも違和感を覚えたら別のものを使うようにしましょう。また、定期的に頭皮マッサージを行い、頭皮の保湿・保護・活性化を促すことも大切です。
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食生活
三大栄養素の一つでもあるタンパク質は、髪の毛の主成分なので積極的に摂取しましょう。そのうえで、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取することが大切です。偏った食生活は髪の成長を阻害します。気をつけましょう。
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睡眠、運動、飲酒、喫煙
睡眠不足、運動不足、飲酒、喫煙などはすべて自律神経を乱し、血行を悪くする習慣です。特にアルコールは、体内で分解する際にビタミンやミネラルを過剰に消費します。結果的に髪の成長を妨げてしまうので、過度な飲酒は控えましょう。適度な運動と良い睡眠をとることが、健康な髪を育てる基本となります。
AGAにお悩みの方へ
遺伝だから仕方がない?
髪が薄くなると、「遺伝だから何をしてもどうしようもない」とお考えの方も数多くいらっしゃいます。確かにAGAの発症には、男性ホルモンと遺伝が大きく関与しているのは事実です。しかし最新の研究においても、AGAと遺伝の関与は完全に解明されているわけではありません。むしろ、多くのデータが早期に治療を行い、頭皮環境を改善していけばAGAの進行を予防できることを示唆しています。そのため、少しでも薄毛が気になったら、諦めること無く早めにご相談ください。
女性の薄毛
「FAGA(FPHL)」も
ご相談ください
女性の薄毛の総称を指す言葉を「FAGA」もしくは「FPHL」と呼びます。当初、女性の薄毛は男性のAGA(男性型脱毛症)と同じものだと考えられていたことから、「Female」の頭文字である「F」と「AGA」をくっつけて、「FAGA」と呼んできた歴史がありました。
しかし、最新の研究によって女性の薄毛は男性とは、メカニズムがまったく異なることが明らかになりました。そのため、現在では「FPHL」(Female Pattern Hair Loss)」=「女性型脱毛症」と呼ばれるようになったのです。女性の薄毛治療はAGAと同じように内服薬と外用薬があり、薄毛の症状や進行状況に合わせて、適切な治療薬を処方いたします。